また、何より、蒲鉾づくりに欠かせない良質な水資源が豊富であるということも恵庭市への進出の決め手となりました。
恵庭市への進出から40年が経ち、工場も老朽化していたこともあり、商品づくりにおける衛生面、環境面、作業面の効率化と管理強化を目的に、安全・安心はもちろん、人と環境にやさしい工場をコンセプトに平成25年に建替えをいたしました。
]]> 建替えの際には、既存企業の増設にも適用可能な助成制度を利用できたことや、従業員の通勤のためにJR駅への近接性が恵庭市で操業する上で大きなメリットだと改めて感じました。これからも安全・安心・健康に配慮した商品作りに努力し、おいしく健やかな食生活を提案していきたいと考えています。
]]>北海道へは1941年に進出、2年後の1943年に工場を設置。1964年に札幌市白石区に札幌工場を竣工して操業を続けてきましたが、事業拡充に伴い広い敷地が必要となり1999年、恵庭市の「恵庭テクノパーク」に移転し、工場名を現在の恵庭工場に改称しました。
移転にあたり私たちが目指したのは環境負荷の少ない工場の実現でした。恵庭テクノパークには燃焼効率が良くCO2排出が少ない天然ガスがすでに供給されていましたので、当社工場の中で最も早く環境に優しい天然ガスボイラーを採用できたのをはじめ、7000本を超える植樹を行って緑あふれる敷地としたほか、社員食堂の献立も地元産食材を使用した地産地消メニューを主体とするなど、エコを意識した設備やシステムを細部にわたって導入しました。
]]> 訪れる人はクリーンな工場環境に例外なく高い関心を示し、企業イメージのアップに大きく貢献しています。]]>新庄金属工業グループは北海道恵庭市に北新金属工業株式会社、大阪府東大阪市に新庄金属工場株式会社の2社があります。
立場上、恵庭市と東大阪市を行き来することが多いのですが、移動する度に恵庭市の交通アクセスは快適だと感じています。例えば新千歳空港から恵庭駅まではJRで13分、駅から弊社まで車で5分の近さです。これは東大阪市から東北に行く時と比べても圧倒的な早さです。「北海道は遠い」とよく言われますが、時間と距離は予想以上に短いですね。今の世の中は、実際の距離よりも時間的距離で判断すべきなので、そう考えると本州と恵庭市は全然遠くありません。
物流に関しても弊社は原材料として月に真鋳棒を約150トン、鉄の棒を約30トン仕入れ、近畿、関東、東海などの国内から、中国、タイなどの海外まで製品を出荷しています。恵庭市は苫小牧港やJR貨物、新千歳空港に近く、飛行機、船、鉄道を利用できるのが利点です。
]]> 恵庭市は降雪量も少なく積雪量も多くありませんから、弊社が出荷した製品の遅れによって取引先の製造ラインを止めたなどということもありません。通常の物流はJR貨物が多いですが、いざという時は船や飛行機での輸送に切り替えることができます。このように3種の配送手段が取れるので、物流に関しては日本国内や海外など、どの地域と取引をしてもきちんと、納期を守ることが出来るように届けられるのが強みです。恵庭市と東大阪市の新卒雇用で比較すると、東大阪市は産業の集積地なので優秀な人材は取り合いになります。しかし、北海道は本州と比べものづくりの企業が少ないので優秀な学生を集めやすい環境にあると思います。
私が注目しているのは工業系の高等専門学校です。北海道には苫小牧高専、旭川高専、釧路高専、函館高専などがありますが、卒業生の約7割が本州に就職してしまいます。やはり北海道にはものづくりの企業が少ないというのが理由だそうです。ですから、恵庭市に関しては優秀な学生をスカウトしやすいのは間違いないでしょう。ちなみに、現在、東大阪市にある新庄金属工業に勤務している工場長と製造課長は恵庭市の北新金属工業に勤務していた社員です。東大阪市の方が利益率も良く業績も伸びていますが、その業績を牽引しているのが恵庭市出身の人材なのです。
私は北海道の方々は、ものづくりの基本である「決めたルールの中で業務をコツコツ真面目に行う」ということに秀でていると思っています。その点では、北海道の方は製造業などのものづくりに適していると思います。
最後に、恵庭市工業団地に立地したメリットは土地を大規模に購入できたことです。2014年には第二工場、2016年には第三工場を建設し、自動車部品の増産対応や半導体装置部品の生産も開始しています。「恵庭の地で100年企業を造りたい」という思いで操業しています。
]]>札幌市外で最初に工場を建てたのが恵庭市でした。理由としては北海道各地の原材料を集め生産加工するには恵庭市が最適だったからです。
たとえば、弊社の主力商品『北海道の味男爵コロッケ』の原材料である男爵いもは羊蹄山麓産を使用していますが、羊蹄山麓から原材料を仕入れて生産加工し、日本全国へ商品を出荷するには、恵庭市が中継地点として便利なのです。
物流はトラック輸送が主力ですが、恵庭市は苫小牧港や新千歳空港にも近いため、本州や海外への商品出荷も容易にできます。交通アクセスに関してはとても利便性がある都市だと感じています。
]]> 現在、北海道には恵庭市と札幌市以外にも十勝に浦幌工場、網走に津別工場があり、各工場で決まった品目を製造しています。しかし、浦幌工場や津別工場の物流はやはり不便なので、コントロールは本社のロジスティックで行い、恵庭工場を中継地点として効率よく商品を全国各地へ出荷することもあります。恵庭市は雪も少なく交通の乱れが少ないという利点も大きいですしね。恵庭市に決めた理由は物流以外にも要望に叶った土地の広さが確保できたことや、人材の確保も大きな理由でした。
恵庭工場には社員50名、パートさん110名、派遣さん45名が勤務しています。パートさんに関しては、夜間勤務は派遣業社に依頼していますが、日中勤務は恵庭市内全域や千歳市などの近隣に住む主婦で十分確保できています。これは、勤務時間をいくつかのパターンに分け、働きやすい時間帯を選べるようにした結果です。
浦幌工場や津別工場では、周辺に水産関係や農業関係が多く、繁忙期になるとそちらに人材を取られますが、恵庭市はサラリーマンの家庭や子育て世代の主婦層からの応募があるので、通年人材に悩むことはありません。
弊社は北海道産の原材料にこだわった良質なおいしさを追求した商品を開発・製造していますが、北海道のブランド力とはひと言で表現すると「北海道のものはおいしい!」ということ。
例えば当社の津別工場ではクリームコロッケを製造していますが、使用するペシャメルソースには直接農家から生乳を仕入れて、自社工場で加熱殺菌した牛乳を使用しています。
原産地から直接仕入れて自社加工で販売することは都会ではありえません。本州の企業が北海道の原材料を仕入れるには物流コストがかかります。しかし、地場であれば全道の原材料が数時間で仕入れることができます。北海道各地の豊富な原材料へのアプローチがよいことは、味やコスト面でも本州と比較しても有利です。その点でも恵庭市は一番良い位置にあると思います。
]]> 2012年に東京都池袋から恵庭市に本社を移転しました。
それまでは、弊社が取り扱う農業関連機械を保管したり、組み立てたりする技術本社が埼玉県上尾市に、営業系と管理系を統括する本社が東京都池袋というふうに、本社が2箇所に分離されていましたが、東京のビル街の真ん中に本社を置く必要性も乏しく、マーケットからの距離感も離れていったため、集約すべきと判断しました。
集約するにあたりと栃木県や埼玉県など、さまざまな候補地が挙がりましたが、最終的には弊社の主力マーケットであり、農業でも日本全国のレベルでかなり先進的な北海道に移転することに決めました。一方で、北海道では大型の農業関連機械が売れ、本州では中小型の農業関連機械が売れる傾向にあるので、配送の面でも大型機械は苫小牧港で荷揚げしてしっかり組んで整備をし、道内各地に配送した方が、一部内地に配送したとしても全体的にみると安いという面もありました。
]]> 本社機能を集約したことによるメリットは、経営陣や本社メンバーのコミュニケーションが良くなり、意思決定が早くなったこと、支社・営業所などの現場との距離が近くなり一体感が向上したこと、モノの輸送やヒトの移動の頻度が上昇したことがあります。これは、高速道路のインターが近く北海道内各拠点への陸上移動が容易、新千歳空港が近く各地への空路移動も便利、札幌までJRで約23分という交通の利便性が大きいと思います。移転当初、恵庭本社に勤務する社員は約70名(現在は約80名)おりましたが、その中で東京方面から移住した社員は約50名です。当時の様子を聞いた話では恵庭市に移転を決めた時の社員の反応は全員が「恵庭ってどこ?」というイメージがあって驚いていたそうです。札幌なら街から街なので不安は無かったのでしょうが、最終的には家庭の事情があるもの以外は腹を括ったそうです(笑)。
しかし、実際に家族を連れて恵庭に移住した社員からは花のまちづくりを活かした街並みや、質の高い子育て環境など恵庭の住み易さも好評です。どうやら、社員からすると寒さよりも北海道がもの凄く遠いと感じていたようです。ただし、私を含めて、「北海道への憧れ」はあったと思います。自然もきれいで、美味しいものもあり、旅行先でもあるなど、その思いはここに来ても裏切られていません。
東京から来た社員は、恵庭と千歳、新札幌に分散してマンションを借り上げた社宅に住んでいますが、家賃は東京近郊で借りるよりも遥かに安いです。通勤も恵庭市内なら車で5分から10分で通えますし、千歳市からでも20分あれば着きます。新札幌の社宅は電車通勤の社員が住んでいますが、15分でここまで来られるので、東京の時の通勤と比べると楽です。
最後に、恵庭市に移転集約して良かったなと感じていることが2つあります。ひとつは、移転するにあたり、どの地域も一長一短ありますが、恵庭市が熱意を持って迎えていただいた「緑」が、移転を決めた判断材料になっています。おかげさまで、補助制度も利用できましたし。
そして、もうひとつが、自然災害のリスクに対する評価です。地震に対する耐震性が高く用地も広いので、火災などで被害が拡大することもなく津波の影響もありません。大雨が降っても崩れる山がなく台風も滅多に来ません。そのように考えると、恵庭市は自然災害に対する耐性は非常に高いと言えるのではないでしょうか。
]]>1989年、京都本社以外に初めて事業所を開設したのが北海道上砂川町でした。きっかけは京都の工場が手狭になり、京都以外での工場進出を考えたことです。その後、事業規模拡大に伴い、1992年に恵庭市に事業所を開設しました。恵庭市を選んだのは札幌圏や新千歳空港に近い交通アクセスと、技術職や管理職の人材雇用が容易だということからです。
現在、恵庭事業所の開発センターでは光半導体デバイスと球状太陽電池の研究開発・製造をしており、国内から海外まで幅広い地域に製品を出荷しています。弊社の製品は荷がコンパクトなので空輸が主となります。そういう点では新千歳空港に近いのは最適でした。
人材雇用に関してですが、北海道には製造業が少なく、なかでも半導体メーカーはほとんどないので、北海道大学や室蘭工業大学、北見工業大学などの優秀な人材を雇用できます。
]]> さらに、既卒でも東京や関西からのUターン就職希望者が多く、有能な技術経験者を雇用できるチャンスもあります。現在、恵庭事業所には派遣社員も含めて110名の社員が勤務していますが、京都本社から来た社員は4、5名の管理職でそれ以外はほとんど道内採用です。恵庭市の工業団地に決めた理由は、その他にもたくさんあります。たとえば、恵庭事業所では開発センターを設け、商品の研究開発から生産まで一括して行う製造拠点にしたいと考えていたので、最低限必要な広さ以上の十分な用地を確保することができました。今では隣の空き用地も買い、所有地も広くなっています。
その他にも、豊富な水資源、澄んだ空気などの環境条件が揃っていたのも有力な決定材料となりました。北海道に進出した26年前は検討の余地にも入っていませんでしたが、自然災害が少ないのも好条件となっています。半導体メーカーは震度5以上の地震によるコンピュータの損壊や設備の崩壊が一番怖いのですが、恵庭市の地盤は安定しており、平成30年9月の北海道胆振東部地震の震度5強でも損害はゼロでした。
また、恵庭市は、上砂川事業所と比較すると雪が少なくコスト的にも抑えられます。今となっては北海道恵庭市に進出して本当に良かったと感じています。
最後に、恵庭市の市長をはじめ職員の皆さんには力になっていただいています。地元の方々が弊社をご理解いただき、応援していただけるのは心強いです。
]]>北海道恵庭市に北海道支社と道央物流センターを集約したのは2014年4月のことです。以前は北広島市の食品センターと、札幌市清田区の北海道支社と分散していましたが、いずれも老朽化が進んだため数年前から新しい配送センターを探していました。その際、土地の広さと価格面で希望条件に合ったのが恵庭市でした。
現在、土地の広さは約14,000坪で、裏手にはまだ、6,000坪ほどの土地があり、まだまだ拡張能力があるのも気に入っています。移転の際には、補助金などの支援制度の面で恵庭市に今までにないほど熱心な応援をしていただいたのも決め手のひとつです。
]]> 支社機能と物流センターを集約したメリットは、施設間の商品移動が無くなったことと、管理コストを抑えられたことがあります。その他、社内間コミュニケーションも良くなりました。食品業界は年末の10日間が繁忙期で、通常の約3倍の商品を配送しますが、配送センターで人手が足りない時には、支社から事務職がすぐに駆けつけたりもします。北海道全域で全日食チェーンに加盟しているのは約200店舗。この200店舗に対して1年365日、商品を配送しています。この道央物流センターは、道央・道北を拠点とする一番大きな配送センターです。その他、釧路には道東の物流拠点となる配送センターがあり、旭川市と道南の森町にチルドセンターがあります。
恵庭市ではドライ系の加工食品と生鮮品を一括で処理しており、加盟する各店舗で扱う全ての商品を管理しています。また、各センター間で商品を移動・組み合わせて、それぞれが基点となっている加盟店へと配送します。ちなみに、恵庭市の配送センターでは1日20台のトラックが行き交います。陸路に関しては全道を対象に配送しているため、高速道路の他に、国道36号、国道274号、道道江別恵庭線の3本の幹線道路があり、状況によって使い分けができるのが利点で、混雑時などのリスク回避にもなることを恵庭にきて実感しています。実際に道東方面や道南方面などの長距離に関しては、以前よりも30分ほど配送時間が短縮されています。
弊社には恵庭市内在住のパートが約60名おり、商品の仕分け作業や生鮮食品のパック詰めを行っています。パートは女性がほとんどで、雇用面に関して苦労したことはありません。
恵庭市工業団地は住宅地と近接していることが他の工業団地と異なる利点で、徒歩、自転車、電車、車など、とても通勤しやすい環境にあります。
道外の人間からみても札幌市などよりも土地が安く、交通の便も札幌都心まで高速道路を使わなくても45分で行けるので、恵庭市は思ったほど不便ではありません。おかげさまで、付き合い先から「恵庭市は広いから人集めが大変だ」とよく言われていましたが、思いの他スムーズに雇用はできています。
]]>恵庭市に工場立地を決めた大きな理由に豊富な水資源があります。ビール製造にとって水はとても重要で、ビール1本つくるのに、その5倍から10倍の水を使います。麦汁製造のための醸造用水、タンク、配管、空瓶などの洗浄用水、ボイラーへの給水などに大量の水を使用しています。
恵庭市は恵庭岳を源流とした潤沢な水資源がありますから、渇水による製造制限の心配がなく安定的に製造することができます。水質も淡色ビール(ピルスナータイプ)に適した軟水なので、ビール製造に向いております。 工場では醸造用水として恵庭市の水道水を使い、洗浄や冷却にはろ過した井戸水を使用しております。1989年の竣工当時はLPGを使用していましたが、天然ガスパイプラインが工場の近くを通ることをきっかけに、2000年には燃料転換を行いました。天然ガスは価格が安定していること、大気汚染の元凶となる硫黄酸化物がほとんど発生しないクリーンなエネルギーです。LPGに比べてもCO2排出量が少ないので、環境対策にはとても有効です。
]]> さらに、天然ガスを燃料とするコジェネレーションを導入し、発電した電気はビール製造工程などで利用し、排熱は給湯や蒸気に変換することで総合効率が80パーセント以上という省エネルギーシステムを構築しています。協働契約栽培による北海道産大麦の仕入れや製品出荷などの物流面に関しても主要マーケットである札幌圏に近く、国道36号や恵庭インターチェンジが近いので、道東・道北・道南いずれの方面にもアクセスができるという立地条件が魅力です。さらに、恵庭市は札幌市をはじめとする近隣に比較すると降雪量も少なく、大雪で工場からの出荷が遅れるということがほとんどありません。
北海道工場はおかげさまで2019年に竣工30周年を迎えました。弊社が恵庭市への移転を公に発表したのは1986年、竣工の3年前のことです。当時は恵庭市長をはじめ恵庭市民の方々にいろいろと応援していただきました。たとえば、恵庭市民の有志の方々によって1982年に結成され、現在も応援して頂いている「恵庭サッポロビール会」(20~80代、会員200名)の方々には、恵庭市への誘致の気運を高めていただきましたし、恵庭市や地元企業、町内会によって設立された「期成会」の皆さんの働きかけにより、JR「サッポロビール庭園駅」の建設が決まりました。全国でも企業名が付いたJR駅は極めて珍しいもので、これもやはり地元の皆さんの力だと思います。
また、昭和48年に恵庭市全体の経済や社会の発展に貢献するという主旨のもと設立された「恵庭工業クラブ」では、代表幹事として活動させて頂いています。地域の皆様との交流としては工場見学をはじめ、どなたでも自由に入園できるサッポロビール庭園やパークゴルフ場の併設、親睦事業、市内のお祭り、各種大会に協賛し、市民の方々への地域貢献とさせて頂いています。
その他、「おんこ」(=イチイ)を冠に配した「おんこ祭」(サッポロビール北海道工場ビヤフェスティバル)を竣工時から毎年開催しています。全国でもビヤフェスを設立以来ずっと続けているのは北海道工場だけで、道産子の方々に感謝の気持ちをこめて続けています。
]]>販売予定価格:40,000円前後/坪当たり
事業スケジュール:2019年度造成・5月販売開始
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